歯科医師がPCR検査検体採取に当たることについて【新型コロナウイルス対策】【感染予防】原歯科医院
昨日こちらに掲載しました表記の件の続報です。
PCR検査検体採取に当たっている医療従事者の、検査によって感染してしまった可能性がある事例の有無、ある場合にはその実数について、厚労省・神奈川県歯科医師会などに問い合わせを行っていますが、今のところそちらからは明確な回答は得られていません。
厚労省としては、如何にPCR検査件数を増やして行くかの手配で忙しいところで、こちらが求める様なデータについては整理してお伝えくださるために使える時間も無い様な状況である様です。
そこで、とりあえずは私がPCR検査検体採取に協力要請を受ける可能性がある相模原市の状況を把握することからしてみました。
相模原市の市長・もとむら賢太郎氏のFacebookへの投稿による情報では「相模原市におけるPCR検査は5月25日午前9時半現在で3,148件」ということでありました。
その検査に係った医療従事者の感染者の有無については相模原市歯科医師会が行政および相模原市医師会に確認を取っているところ、現段階でPCR検査に係った医療従事者の感染例は皆無であるとのことです。
つまり、PCR検査に当たって、きちんとした知識・技術を持って設備・防護策も整った環境を確保した相模原市では、医療従事者の感染リスクは上がっていないということです(あくまでも現段階においての評価です)。
この様な現実を見ると、歯科医師もPCR検査検体採取に協力することが非常に危険な行為となる可能性は否定できるものと考えられます。
地域歯科医療の確保のために、自身・自院スタッフ・自院来院患者の感染リスクが上がることが無い様に行動することはとても重要なことです。
しかし、それと共に、地域全体の感染症拡大防止のためのアクションに医療従事者として安全確保の上で臨むことも考えておくべき案件であると思っています。
歯科医師の皆さん!とりあえずは日本歯科医師会のe-ラーニングだけは受講してみませんか?
「受講した=PCR検査検体採取参加義務が生じる」ということではありません。
この講習では、感染症に関しての基本的なことから、防護に関しての大切なことまで再確認することが出来ます。