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院長コラム

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新型コロナウイルス感染によって重症化する要因で新たに分かって来たこと【新型コロナウイルス対策】【感染予防】原歯科医院

院長コラム 2020年05月05日

 最近になり、『新型コロナウイルス感染で重症化するときには免疫暴走が起きている』ということがハッキリして来た様です。

 

 悪さをする何者かが体内に侵入して来たときに、免疫の働きを高める「インターロイキン(IL)6」というタンパク質が体内で分泌されて免疫能力が高まるのですが、それが過剰に分泌されると、免疫細胞はウイルスに感染した細胞だけでなく、正常な細胞も攻撃してしまうことが起きるのです。

 これを免疫暴走(サイトカインストーム)と言います。

 

 新型コロナウイルス感染によって死亡した患者はIL6の血中濃度が顕著に上昇していたとの報告が出ています。

 

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 ところで、このインターロイキン6の分泌が起こるのは、歯周病菌が血中を廻ることでも起こっています。

 口内フローラ(口腔内細菌叢=お口の中に棲む細菌・ウイルスなどの集まり。口内フローラは必ずお口には存在します。)の状態が優れない(悪玉菌の割合が高い状態)でいますと、それが歯肉溝(歯周ポケット)粘膜の毛細血管から血中に侵入して血中を廻ります。

 そのことにより、全身の血中にはインターロイキン6が常に「やや高め」になっているのです。そこに新たな悪者が加われば・・・ ということ。

 

 良好な口腔状態ではなくなっている方は、新型コロナウイルス感染を起こすと、もともと高めだった血中のインターロイキン6が更に増えることで免疫暴走が起こる可能性が非常に高いと思われます。

 感染予防に頑張るのも大切ですが、口腔環境を整えておくことは絶対的に必要なことであることを再認識していただけることを切に願っています。

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 話は変わりますが、新型コロナウイルスに限らず、ウイルスが細胞に侵入する際には、その足掛かりとなる「受容体」というタンパク質が全身の臓器にあるのです。

 

 ウイルスの表面にはスパイク状の突起があり、鍵と鍵穴の関係のように、これが細胞の受容体とぴったり合うとウイルスは侵入して増殖し、その臓器に炎症などが起きて病気になります。

 

 鍵穴となる受容体はウイルスの種類によって異なり、新型コロナは「アンジオテンシン変換酵素(ACE)2」という物質がそれに当たります。

 

 

 国立感染症研究所の元室長でコロナウイルスに詳しい田口文広氏は『この受容体は呼吸器や鼻腔(びくう)、口腔、腸管などいろいろな臓器の細胞に存在する』と指摘しています。

 

 このことから、新型コロナウイルス感染で発症する初期段階で味覚嗅覚に異常が生じることの説明が付きます。

 

 新型コロナウイルスが身体に侵入しようとしたときには、ウイルスの表面のスパイク(鍵)が適合する鍵穴(受容体)にくっついて侵入して来る。

 

 その受容体が口腔や鼻腔に多く存在するため、味覚嗅覚の異常が発現しやすい、という流れでしょう。

 

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 この様なことが分かっていますので、感染対策・感染予防・重症化回避を考えるときには、『良好なお口の状態』の獲得・維持・増進は基本中の基本となります、

 

だからこそ・・・

 

皆さん!

 今一度、自身やご家族などの口腔ケアがきちんと出来ているか確認してみてください。

 

少しでも不安なことがあれば、

 

お近くの歯科医院にGO!

 

不安がない方も

 

「そう言えば、ここ半年くらいは歯医者に行ってないなぁ。」

 

なんて場合には、歯科受診を真剣に検討しましょうね。

 

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 当面は緊急事態宣言も続いていろいろと厳しい状態ではありますが、

生きてさえいれば、

 いつかきっと明るい将来は来ます!

 

すでに相当頑張られているとは思いますが、

みんなで乗り切りましょう!

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