直接歯科とは関係ない話ですが・・・
ちょっと古い研究報告(2009年1月)からですが・・・
ケンブリッジ大学の生理学科、発生学科、神経科学科、代謝医学科、経済学科、国際ビジネススクールなどによる、成績優秀な男性トレーダーを対象とした研究から、ちょっと面白い報告があったので、今回の記事はそのことについて書かせていただきます。
研究報告は、以下のURLをご参照下さい。
http://www.pnas.org/content/early/2009/01/12/0810907106
男性トレーダーの手指の長さに着目した研究ですね。
これによると、人差し指に対しての薬指の長さの比率を見て、薬指が長い男性トレーダーの方が高い収益を上げる可能性があるとのこと。
「薬指が長い」のは何故?
過去の研究で、胎児期において脳の発育に際し、どれだけアンドロゲン(雄性ホルモン)にさらされたかに左右されることがわかっています。多くのアンドロゲンにさらされた場合に、薬指が長いパターンとなるとのこと。
アンドロゲンは、巨額の金融取引をする際に必要な高い集中力・反射作用を増強するという可能性が示唆されています。
ここで、
「働けど働けど我が暮らし楽にならず ふと手を見る」
という心境で自分の手を見てみました。
・・・・・ワタクシの手、人差し指と薬指、ほぼ同じ長さ
・・・ダメじゃん。。。
ま、ワタクシは歯科医であって、トレーダーではないので、これはこれで良いと思いますが。。。
でも、同じケンブリッジ大学の他の研究で、胎生期の羊水のエストロゲン(これも雄性ホルモンです=アンドロゲンの一種)濃度が高い場合、幼年期に自閉症的な性質が現れやすい(*「自閉症になる」というのとは違います)という報告もあるのです。
人体というものは、いろいろな角度から観察・考察する必要があるということでしょう。
ホルモンにしろ何にしろ、「ほどほど」「丁度良い」ということが大事な様ですね
体内に存在する物質というものは、どれをとっても「無くてはならない」もの。それが「多過ぎ」ても「少な過ぎ」てもダメで、バランスが大事ということなんですね
歯科医療に携わる者として、このことを(も?)忘れずに行きたいと思います